今日は、沼田の利根町、吹割の滝の近くの名家に骨董品の買取に伺いました。
このお宅は、12代続き、「竜宮の椀」をお持ちで、私も、初めて知りました。
先代の遺言で、この品物は先祖代々引き続かなければいけないとのことです。
明治、大正時代には、この「竜宮に椀」を見に沢山の著名人が訪れたと
御主人が、話しておりました。
大町桂月の署名
菊池寛の署名
竜宮の椀とは? 沼田市のホームページより
吹割の滝の滝つぼは昔から竜宮へ通ずるといわれていた。そして、村で祝儀などの振舞ごとがあるたびに、竜宮から膳椀を借りていた。必要になるとお願いの手紙を書いて滝に投げ込み、渦に巻き込まれて深い竜宮へと吸い込まれていき、前日には頼んだ数の膳椀が傍の岩の上にきちんと置かれていた。三日のうちにお礼の手紙をつけてもとの岩の上に置けばいつの間にか見えなくなり、竜宮へ返された。 ところがある年のこと、借りた膳椀を返すときに数を間違えて一組だけ返し忘れてしまった。竜宮では貸した膳椀が不足していることを知り、以後いくら丁寧に頼んでも借りられなくなってしまった。今でも、この膳椀は竜宮の椀とよばれ、大切に保存されている。